下山(gezan) 『DECO -凸-』 (CD/JPN/ ROCK)
大阪から東京へと拠点を移し、周りとは何かがズレている存在と化し、テニスコーツとの合作などでも話題の"下山(GEZAN)"。早くもセカンドアルバムを発表!
まず驚かされるのがそのメロディ。壮絶なライブや様々な事象とぶつかり続けたこと生々しい経験、全作詞作曲を手掛けるマヒトゥ・ザ・ピーポーのソロアルバムの発表など、あらゆる影響を飲み込んでの変貌かと思いますが、本作の特徴はどこまでもメロディック。
サウンドプロダクションの飛躍的な向上も相成って、強調される歌と駆け抜ける疾走感が特徴的で、以前からのおぞましい毒々しさもしっかりと体内で消化して見事な美しさを放っています。何週も回って行き着いた現時点での下山最新形態。エモーショナルで生命的、でもやっぱりそれは死が或るからこそのエッセンスで、そんな大げさな深読みや意味合いを考えてしまう大作に仕上がっています。
2013年に踊ってばかりの国との会場限定スプリットシングル(現在は廃盤)の収録曲、ファーストからの再録曲、ボーナスとラック扱い曲も含む全11曲収録。録音/ミックス/マスタリング・エンジニアは中村宗一郎氏が担当。
アメリカツアーも控え、混沌へと加速し続ける下山。本作も素晴らしい1枚です。是非。
(ケンゾー)
【下山 プロフィール】
2009年の夏にライヴ活動を開始。2012年3月7日、自主レーベル「十三月の甲虫」を立ち上げ、1stフル・アルバム『かつて うた といわれたそれ』をリリースする。2012年夏、〈FUJI ROCK'12 ROOKIE A GO GO〉に出演し、その足で東京に拠点を移し、都内16ヶ所、16日連続ライヴ〈侵蝕の赤い十六日〉を敢行する。2012年12月12日、ライヴ盤&ドキュメントDVD2枚組み『LIVE 2012・大阪 / 侵蝕の赤い十六日・東京』をリリースする。2013年夏、踊ってばかりの国とのスプリット・シングルをライヴ会場限定で発売。「8月のメフィストと」を収録し、同時にPVも公開される。2014年2月には2ndフルアルバム『凸-DECO-』を発売。全国ツアー、そしてSXSW出演を含むアメリカ・ツアーを敢行する。
[track list]
01. 瘡蓋と爆撃機
02. 共振
03. 八月のメフィストと
04. MAN 麻疹
05. ストリップチーズ
06. ぴかりのヒビ
07. あぶら無知の涙
08. 癲癇する大脳たち
09. となりのベジタリアン
10. 蒼白のとおく
11. 2013年12月・九十九里浜にて [Bonus Track]
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#下山(げざん) / GEZAN
2014.02リリース