YPY 『LIMITED DIVISION #1』 (TAPE+DOWNLOAD/JPN/ OTHERS)
新鋭カセットテープレーベル"birdFriend"リリース第4弾は!満を持しての主宰"YPY"が登場!限定25本の極少プレス。
ハイハット音のみで構成された珍音源、アヴァンギャルドという言葉は少し仰々しいかもしれません。ただ自分を驚かせたいかのような、勝手に一人歩きするような、とらえどころの無い作品です。
YPYこと日野浩志郎によるセルフライナーな興味深いのでそのまま転記致します(BirdFriend HPより)。
(ケンゾー)
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この作品はとても気に入ってるんですが、正直これをリリースするかはとても悩みました。昨年の11月頃に作ったアルバムでして、作ってからたまに思い出しては聴いていたんですが、今まで作ってきたソロ作の中で一番奇妙で、個人的なものだと感じているアルバムです。birdFriendの中でのYPYの一つ目のリリースですし、普通に考えれば他の作品の方がいいのかもしれませんが、一つ目はこれだなとしっくりきたのでリリースする事にしました。
これはドラムのハイハットの音色だけを使うという縛りを自分に課して、akaiのMPC1000というサンプラーで作りました。ランダムにフィルターがかかったような音が入るMPCのバグ(?)を発見したんですが、そのバグで入る少しの音色の違いがアクセントとなり、よく分からないランダムなビートを作るという所に焦点をあてたものです。構成は本当に単純で、一曲目の初っ端からランダムに聴こえる部分も、シーケンス上ではただのハイハットの連打で自分はなにも複雑に打ち込んでいません。
バグを使ってランダムに聴こえるようにしたのが大きいと思いますが、自分の作品という感覚があまりなく、いつも他人の作品のように聴いているように感じます。なので、このアルバムの感想を自分で書きたいと思いますが、パソコンで作業などしながら聴いていると虫のように聴こえ、静かであると感じる事がよくあります。少しの変化で「おっ」と思うことがよくあり、聴く程に聴いている感覚が薄くなっていき、環境音(俗に言うアンビエントという事ではなく)に馴染んで聴こえます。外でポータブルプレーヤーで聴いている時にも同じく静かに感じる事があり、イヤホンを取ると耳鳴りがするほど大音量で聴いていたと後から気づく事もありました。
それに対して、聴こうと思って集中するとかなり印象が変わります。ビートを掴んだと思った瞬間に見失い、常にビートに翻弄され続けることになります。自分のビートを保ちながらアクセントに集中していくと、先に待っている展開で興奮を覚えます。
場所や状況等で最悪に聴こえる事もあれば妙に聴こえる事もあります。
基本的に毎回自分でテープを量産しているんですが、面白い事に今回の作品がカセットテープにして一番音の印象が変わりました。それに加えてマスターテープ作成時にA面をわざと少し歪ませ、曲の途中でテープが断絶され終わるようにしています。クリアな環境で聴くのとテープでは違う作品のように感じる思うので、是非bandcampのバージョンと聴き比べてみてほしいです。
そして今回のジャケットデザインは桜台poolの運営などされてるbikiさんにお願いしました。音が出来た時点でbikiさんにジャケをお願いしたいと思っていたので本当に嬉しい!ジャケが最高の出来なので是非実際に手に取って見てほしいです。
限定25本。
(YPY)
※このbirdFriendレーベル、bandcamp(こちら>>birdFriend bandcamp)にて試聴とともにデジタルデータが購入可能です。このカセットテープのフォーマットというのは、ちょっとしたコレクターズアイテムとしての存在なのでは。今時でもあるし、アンチテーゼでもあるモノの面白さ。
C45 Type II cassetteというクロームテープを使用したカセットによるコダワリも見せる一品です。また、ダウンロードコードも付属されて安心です。欲しい方はお早めに!
【YPY プロフィール】
birdFriend主宰。日野浩志郎のソロ名義。
[track list]
01. MBF 125 16:22
02. MBF 135 08:57
03. MBF 145 05:12
C32 Type II cassette
Limited edition of 25
Design by biki
Mastered by Nisikawa Bunsho
Release 14 February, 2014
800yen (inc Download Code)
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YPY / ワイピーワイ
2014.02リリース
ハイハット音のみで構成された珍音源、アヴァンギャルドという言葉は少し仰々しいかもしれません。ただ自分を驚かせたいかのような、勝手に一人歩きするような、とらえどころの無い作品です。
YPYこと日野浩志郎によるセルフライナーな興味深いのでそのまま転記致します(BirdFriend HPより)。
(ケンゾー)
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この作品はとても気に入ってるんですが、正直これをリリースするかはとても悩みました。昨年の11月頃に作ったアルバムでして、作ってからたまに思い出しては聴いていたんですが、今まで作ってきたソロ作の中で一番奇妙で、個人的なものだと感じているアルバムです。birdFriendの中でのYPYの一つ目のリリースですし、普通に考えれば他の作品の方がいいのかもしれませんが、一つ目はこれだなとしっくりきたのでリリースする事にしました。
これはドラムのハイハットの音色だけを使うという縛りを自分に課して、akaiのMPC1000というサンプラーで作りました。ランダムにフィルターがかかったような音が入るMPCのバグ(?)を発見したんですが、そのバグで入る少しの音色の違いがアクセントとなり、よく分からないランダムなビートを作るという所に焦点をあてたものです。構成は本当に単純で、一曲目の初っ端からランダムに聴こえる部分も、シーケンス上ではただのハイハットの連打で自分はなにも複雑に打ち込んでいません。
バグを使ってランダムに聴こえるようにしたのが大きいと思いますが、自分の作品という感覚があまりなく、いつも他人の作品のように聴いているように感じます。なので、このアルバムの感想を自分で書きたいと思いますが、パソコンで作業などしながら聴いていると虫のように聴こえ、静かであると感じる事がよくあります。少しの変化で「おっ」と思うことがよくあり、聴く程に聴いている感覚が薄くなっていき、環境音(俗に言うアンビエントという事ではなく)に馴染んで聴こえます。外でポータブルプレーヤーで聴いている時にも同じく静かに感じる事があり、イヤホンを取ると耳鳴りがするほど大音量で聴いていたと後から気づく事もありました。
それに対して、聴こうと思って集中するとかなり印象が変わります。ビートを掴んだと思った瞬間に見失い、常にビートに翻弄され続けることになります。自分のビートを保ちながらアクセントに集中していくと、先に待っている展開で興奮を覚えます。
場所や状況等で最悪に聴こえる事もあれば妙に聴こえる事もあります。
基本的に毎回自分でテープを量産しているんですが、面白い事に今回の作品がカセットテープにして一番音の印象が変わりました。それに加えてマスターテープ作成時にA面をわざと少し歪ませ、曲の途中でテープが断絶され終わるようにしています。クリアな環境で聴くのとテープでは違う作品のように感じる思うので、是非bandcampのバージョンと聴き比べてみてほしいです。
そして今回のジャケットデザインは桜台poolの運営などされてるbikiさんにお願いしました。音が出来た時点でbikiさんにジャケをお願いしたいと思っていたので本当に嬉しい!ジャケが最高の出来なので是非実際に手に取って見てほしいです。
限定25本。
(YPY)
※このbirdFriendレーベル、bandcamp(こちら>>birdFriend bandcamp)にて試聴とともにデジタルデータが購入可能です。このカセットテープのフォーマットというのは、ちょっとしたコレクターズアイテムとしての存在なのでは。今時でもあるし、アンチテーゼでもあるモノの面白さ。
C45 Type II cassetteというクロームテープを使用したカセットによるコダワリも見せる一品です。また、ダウンロードコードも付属されて安心です。欲しい方はお早めに!
【YPY プロフィール】
birdFriend主宰。日野浩志郎のソロ名義。
[track list]
01. MBF 125 16:22
02. MBF 135 08:57
03. MBF 145 05:12
C32 Type II cassette
Limited edition of 25
Design by biki
Mastered by Nisikawa Bunsho
Release 14 February, 2014
800yen (inc Download Code)
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YPY / ワイピーワイ
2014.02リリース